自動で消えなかった部分を手で直す|調整モードのブラシとしきい値
背景削除・トリミングコラム
脇の下の隙間に背景が残った。
逆に、透けた袖の部分が丸ごと消えた。
自動処理はここが苦手で、半透明な部分や、背景と色が近い部分ほど判断が揺れます。
各画像の「調整」ボタンから、この結果を直接手直しできます。
2種類のブラシ
- 消しブラシ: 残ってしまった部分を透明にする
- 戻しブラシ: 消えてしまった部分を戻す
ブラシサイズと硬さを変えられます。
硬さを下げると縁がぼけるので、髪の毛のように境界を馴染ませたい場所では下げ、輪郭をはっきり切りたい場所では上げる、という使い分けになります。
直前の操作は20手まで取り消せます。
迷ったら「全リセット」で自動処理の直後の状態に戻せるので、思い切って塗って構いません。※ブラシが編集しているのは「どこを残すか」の情報であって、元の絵そのものではありません。線や色が塗り替わることはありません。
細かい場所を見るための操作
指先や髪の隙間を触るときは、拡大しないと話になりません。
- マウスホイール: ポインタの位置を中心に拡大・縮小
- スペースキーを押しながらドラッグ、またはマウス中ボタンでドラッグ: 表示位置の移動
背景は市松模様で表示されます。
これは透明であることを示す表示上の約束で、模様そのものが書き出されるわけではありません。
場面ごとの直し方
- 脇の下や指の間に背景が残った: 消しブラシで塗るだけなので早く済みます
- 背景と近い色の服や髪が欠けた: 戻しブラシでなぞります。ブラシの硬さを下げると境界が馴染みます
- 透けた布やガラスが消えた: 戻しブラシで戻せますが、元の半透明の濃さまでは再現されません
戻しブラシは「残す」側に倒す操作なので、塗った場所は不透明寄りになります。
薄さを保ちたい部分は、塗り足すより自動処理の結果を活かすほうが近い仕上がりになります。
2値化しきい値
ブラシとは別に、「2値化しきい値」というスライダーがあります。
切り抜きの結果は、完全に不透明と完全に透明の間に、中間の濃さを持った画素を含みます。
しきい値を上げると、その中間のうち薄いものが透明側に倒れ、境界がはっきりします。
もやが残る、輪郭がぼんやりする、というときに使う設定です。
代わりに、薄く描かれた部分は落ちやすくなります。
レースやガラス、ふわっとした毛先を残したい絵では、上げすぎないほうが無難です。
既定はオフで、必要なときだけ触る設定という位置づけになります。
トリミング枠も同じ画面で
調整モードでは、切り詰めの枠も直接動かせます。
手で範囲を決めるほか、「正方形化」でアイコン向けに縦横を揃える、「枠を自動再計算」で手直し後の輪郭に合わせ直す、といった操作ができます。
ブラシで消し残しを削ってから枠を再計算すると、余計な余白を含まない枠に落ち着きます。
手直しと切り詰めを行き来せずに済むので、この順番が扱いやすいと思います。
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